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2013年7月26日

歯科用金属として、金銀パラジウム、金、アマルガム、コバルトクロム、チタン、ニッケルなどが汎用されている。これらにアレルギーがある場合は、これらの金属を用いることができない。

そこで用いられるのが、レジン系材料、ハイブリッドセラミックスやセラミックなどの材料である。もし、金属アレルギーが疑われる場合、どの金属にアレルギーがあるかは、特定する必要があり、口腔内の金属をすべて外さないといけない場合もあります。

ネックレスやブレスレットにアレルギーがあるかたは要注意です。歯科治療の際には治療の選択が狭まることもあります。事前に歯科医師と相談しましょう。

2013年7月25日

歯が溶ける
歯は酸のあるところで溶ける。その原因として、清涼飲料水、柑橘類、野菜(クエン酸など)、ワイン、アルコール、プールでの酸、胃酸、酸にふれる職業などが考えられる。これらに歯がさらされた場合は歯をよく磨く必要がある。また歯ぎしりや磨耗がある場合は、その酸蝕が加速される可能性がある。治療としては、フッ化物を使用することで、歯面の耐酸性の向上、再石灰化、再硬化をはかるため、フッ素入りの歯磨き粉を使用し、歯科医院でフッ素塗布をすることである。リカルデントのガムも効果的である。虫歯も酸が原因なので、しっかりブラッシングする必要性がある。

2013年7月24日

天疱そうとは、皮膚に発生する上皮細胞間の相互の連絡(接着)が失われ(棘融解)、上皮内に水疱または裂隙を形成する自己免疫的な水疱症である。

尋常性、増殖性、落葉状天疱そうがあり、尋常性天疱そうの発生頻度が高い。この天疱そうの全体の3分の2の症例は、まず口腔粘膜に初期症状を呈し、ついで顔面、胸部、腹部などの皮膚に水疱を形成していく。30-50才代の女性に多く、水疱は容易に自壊し、びらんを呈するが、口蓋以外にみられることはまれである。

一見健常そうな粘膜も、擦過すると容易にはがれ、易出血性のびらんを呈する(ニコルスキー現象)。尋常性天疱そうは歯科医師にとって、非常に重要な疾患であると思われる。類天疱そうは、組織学的には棘融解はなく、表皮(上皮)下に水疱を形成する水疱症で、水疱性類天疱そうと粘膜類天疱そうの初発部位は口腔内がもっとも多く、ついで眼に症状を発現する。口腔内では歯肉や頬粘膜に水疱形成がみられ、歯肉のびらんは剥離性歯肉炎と診断されることが多い。

2013年7月23日

 水痘、帯状疱疹ウイルスの感染症で、水痘は初感染像で帯状疱疹は再感染像である。小児期に水痘に罹患後、脳、脊髄神経節などに潜伏し、種々の要因により発症する。

 口腔、顔面領域では、顔面皮膚に三叉神経の走行に一致して片側性に浮腫性紅斑が出現し、やがて多発性の小水疱を形成する。また、神経支配領域に一致した神経痛様の激痛を訴える。

 やがて水疱は自壊しびらんや潰瘍となり、か皮を形成し、3週間で治癒する。口腔粘膜に症状をみることは少ないが、帯状の小水疱が多発してアフタ様の潰瘍となる。
帯状疱疹.jpg

2013年7月22日

 皮膚、粘膜の滲出性炎症で中毒疹の1種である。炎症により毛細血管が拡張、充血し粘膜は紅斑を呈し、やがて血管透過性が亢進するとともに組織液が滲出し、浮腫状となる。

紅斑はさまざまな大きさや形で多発し、やがて融合することで粘膜にびらんが形成され、易出血性で多彩な所見を呈するようになる。

原因は薬物や細菌、ウイルス、真菌などの感染によるアレルギー性の皮膚粘膜の血管反応と考えられている。その症状は頭痛、関節痛、悪寒、倦怠感などの前駆症状にはじまり、急速に浮腫性紅斑が皮膚や粘膜に出現し、びらんや潰瘍を呈し、激しい疼痛と嚥下痛を生じる。

皮膚および口腔、眼、外陰部粘膜にも病変が生じた場合、皮膚粘膜眼症候群(スチーブンス・ジョンソン症候群)といい、多くは薬剤に起因する。

多形.jpg

 皮膚、粘膜にみられる慢性角化性病変で、細菌性、ウイルス性、アレルギー性、中毒性、遺伝性などさまざまな因子が報告されていますが、原因不明。
 歯科用金属にアレルギーを認め、その除去により扁平苔癬が消失したという報告も多い。また、歯石除去やブラッシング指導により症状改善する場合もある。C型肝炎の患者様にも多い。
 
特徴的な所見は、1-2mm幅の白色の線条を認め、レース状、網目状、輪状などを呈する。重症例では易出血性で自発通、接触痛、刺激痛を訴え、難治性となることが多い。

扁平大戦.jpg

2013年7月21日

舌表面にみられる辺縁が白色にふちどりされ、地図状を示すもので円形~類円形の淡赤色斑で、日によって形態や位置が変化する。治療の必要はなく、溝状舌を合併する場合はヒリヒリ感やしみる症状がでる場合もある。原因不明で遺伝的素因も指摘され、10才以下の小児と若い女性に多く見られる。

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いのうえ歯科医院 院長 井上貴弘

いのうえ歯科医院
院長 井上貴弘

【経歴】
平成6年:国立岡山大学歯学部 卒業
奈良県立医科大学口腔外科(救急科)医員

平成8年:奈良県立医科大学口腔外科 非常勤医員
堺市内歯科医院常勤勤務

平成10年:奈良県立医科大学法医学助手
堺市内同歯科医院非常勤勤務
解剖資格(法医・司法解剖)取得

平成13年:医学博士取得
(論文博士,16論文,1st author)
みやもと矯正歯科医院(育成医療指定機関)

平成14年:大阪府和泉市青葉台にて開業

奈良県立医科大学口腔外科学非常勤講師
法医学非常勤講師兼任

【所属学会・役職等】
・日本口腔外科学会
・日本口腔インプラント学会
・大阪口腔インプラント研究会
・日本矯正歯科協会
・青葉はつが野小学校校医(2、4、6年)
・元 和泉市介護認定審査委員(4年)
・日本歯科医師会
・大阪府歯科医師会
・和泉市歯科医師会理事
・奈良県警察協力医
・和泉市民健康まつり歯科医師会実行委員長