«  2013年7月24日  » 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
2013年7月24日

天疱そうとは、皮膚に発生する上皮細胞間の相互の連絡(接着)が失われ(棘融解)、上皮内に水疱または裂隙を形成する自己免疫的な水疱症である。

尋常性、増殖性、落葉状天疱そうがあり、尋常性天疱そうの発生頻度が高い。この天疱そうの全体の3分の2の症例は、まず口腔粘膜に初期症状を呈し、ついで顔面、胸部、腹部などの皮膚に水疱を形成していく。30-50才代の女性に多く、水疱は容易に自壊し、びらんを呈するが、口蓋以外にみられることはまれである。

一見健常そうな粘膜も、擦過すると容易にはがれ、易出血性のびらんを呈する(ニコルスキー現象)。尋常性天疱そうは歯科医師にとって、非常に重要な疾患であると思われる。類天疱そうは、組織学的には棘融解はなく、表皮(上皮)下に水疱を形成する水疱症で、水疱性類天疱そうと粘膜類天疱そうの初発部位は口腔内がもっとも多く、ついで眼に症状を発現する。口腔内では歯肉や頬粘膜に水疱形成がみられ、歯肉のびらんは剥離性歯肉炎と診断されることが多い。

« 2013年7月23日 | メイン | 2013年7月25日 »

Categories

  • カテゴリー1 (1)
  • 床矯正 (2)
  • 睡眠時無呼吸症候群、スポーツマウスガード、顎関節症の治療用、歯ぎしり用、矯正装置 など様々なマウスピースに対応します。
Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
いのうえ歯科医院 院長 井上貴弘

いのうえ歯科医院
院長 井上貴弘

【経歴】
平成6年:国立岡山大学歯学部 卒業
奈良県立医科大学口腔外科(救急科)医員

平成8年:奈良県立医科大学口腔外科 非常勤医員
堺市内歯科医院常勤勤務

平成10年:奈良県立医科大学法医学助手
堺市内同歯科医院非常勤勤務
解剖資格(法医・司法解剖)取得

平成13年:医学博士取得
(論文博士,16論文,1st author)
みやもと矯正歯科医院(育成医療指定機関)

平成14年:大阪府和泉市青葉台にて開業

奈良県立医科大学口腔外科学非常勤講師
法医学非常勤講師兼任

【所属学会・役職等】
・日本口腔外科学会
・日本口腔インプラント学会
・大阪口腔インプラント研究会
・日本矯正歯科協会
・青葉はつが野小学校校医(2、4、6年)
・元 和泉市介護認定審査委員(4年)
・日本歯科医師会
・大阪府歯科医師会
・和泉市歯科医師会理事
・奈良県警察協力医
・和泉市民健康まつり歯科医師会実行委員長