親知らず(智歯)について (水平埋伏智歯、正中埋伏過剰歯)
親知らずは通常20才前後で生えてきます。あごが小さいため完全に生えなかったり、方向が悪いために生えない(水平埋伏智歯)場合もあります。さて、なぜ親知らずというかご存知でしょうか?
昔は人生50年で、親が亡くなる時期に子供に生えてきていたからです。つまり、生えてきた歯は親を知らないから親知らずというそうです。
上の前歯が2本生えてきて、間に隙間がある場合は過剰歯(余分な歯)が歯の根の方に埋伏(もぐっている)している場合もあります。2-3本埋伏していたり、逆向きに埋伏している場合もあります。歯ならびに影響する場合は連携病院(母子センター)で全身麻酔下で抜歯してもらう場合もあります。
親知らずの抜歯は、一般的に下の抜歯の方が、上の抜歯に比べて困難な場合が多く、そのときの外科的侵襲の度合いにより、はれぐあい、痛みぐあいなどがかわってきます。また、矯正を終了した時点で、親知らずがある場合は歯の根ができていなくても、抜歯することが多いです。
トラブルをかかえることの多い親知らずですが、幸い??寿命が延びたので、親が健在であることが多い今日この頃、親と相談できるのは親しらずにとってうれしい誤算なのかもしれません。