多形滲出性紅斑(小野田町、みずき台、光明台エリア いのうえ歯科)
皮膚、粘膜の滲出性炎症で中毒疹の1種である。炎症により毛細血管が拡張、充血し粘膜は紅斑を呈し、やがて血管透過性が亢進するとともに組織液が滲出し、浮腫状となる。
紅斑はさまざまな大きさや形で多発し、やがて融合することで粘膜にびらんが形成され、易出血性で多彩な所見を呈するようになる。
原因は薬物や細菌、ウイルス、真菌などの感染によるアレルギー性の皮膚粘膜の血管反応と考えられている。その症状は頭痛、関節痛、悪寒、倦怠感などの前駆症状にはじまり、急速に浮腫性紅斑が皮膚や粘膜に出現し、びらんや潰瘍を呈し、激しい疼痛と嚥下痛を生じる。
皮膚および口腔、眼、外陰部粘膜にも病変が生じた場合、皮膚粘膜眼症候群(スチーブンス・ジョンソン症候群)といい、多くは薬剤に起因する。