第1期(床矯正)、第2期矯正治療(セラミックブラケット)、連続抜歯
あごの大きさと歯の大きさのバランスが崩れている場合、矯正治療が必要になります。そのバランスの差が少しの場合、第1期矯正治療として床矯正を用い、スペースを確保したのち、第2期矯正治療として、当院ではセラミックブラケット(白いボタン)を装着して、1本1本の歯の角度や咬合を確立していきます。
歯のスペースが極端に足らない場合は、昔は、連続抜歯(乳歯と控えている永久歯を連続で抜歯)が多用されていたころもありましたが、最近では、予防矯正(第1期矯正治療)の段階で、今できることを今やるのが、成長をうまく利用できるので得策です。ここで、矯正治療を受ける子供たちが、なぜ増えてきたのでしょうか?
モンゴルを例に考えてみましょう。モンゴル国は1990年、社会主義から資本主義に変わりました。その結果、この20数年間で子供たちの食習慣は激変しました。世界の食材が、豊富に流通しだし、甘いお菓子ややわらかい食品が市場に氾濫しだしました。子供たちは硬いひつじの肉を避け、やわらかい食べ物やお菓子、ジュースを多く摂るようになってきました。
その結果、今のモンゴルの子供たちの口の中は、虫歯の洪水状態で、歯ならびもがたつくようになってきてます。
やはり、これからは矯正を考える前に、家庭での食育を考えていかなくてはいけないと思います。