骨粗しょう症と歯周病との関連 (BRONJ) 和泉市いのうえ歯科医院
閉経後女性歯周病罹患患者様では、骨粗しょう症の検出率が高く、エストロゲン欠乏により、閉後の発症した歯周炎の進行過程に影響を及ぼす。
歯周治療により改善していた患者様も、更年期を迎えると口腔の灼熱感、口腔乾燥症、味覚の変化、口内炎が起こりやすくなり、歯肉出血をきたしやすくなり、歯周病の進行が加速される場合もある。
骨粗しょう症治療では、全身の骨代謝への影響と同時に、局所の歯周炎の進行を抑制できる可能性が、ホルモン補充療法、ビスフォスフォネート系薬剤やサプリメント投与において支持されている。 また、パノラマX線のオトガイ孔下部の下顎骨皮質骨指標が、閉経後骨粗しょう症患者のスクリーニングに有用であるといわれている。
骨粗しょう症患者さまでビスフォスフォネート系薬剤を長期にわたり投与されている場合は、抜歯などの外科処置で顎骨壊死(BRONJ)をきたす可能性もあるため、歯科治療時に薬の投与を申告していただくことが望ましい。